2011年12月21日 (水) 心と体はつながっている

前回、ピアノの演奏と性格は似ているという話しをしましたが、今日は演奏するときの心の状態について少しお話ししますね。


私が教えている子で、毎回「バッヘルベルのカノン」を弾いてからレッスンを始める方がいます。
実は私、始めに弾くこの1曲で、今日の彼女の心の中が読めてしまうんです!!(エスパー!?)

さて、どういうことでしょう?


毎回弾いているので、スラスラ弾くことができるのですが、たまに止まってばっかりで重~い演奏のときがあります。
「今週何かあったの?」ときくと、
「仕事で嫌なことがあって・・・・・(泣)」

また、テンポ良く弾いて、明るく軽やかに弾けたときは
「聞いてくださ~い!いいことがあったのぉ~♡♡♡」
なんて、演奏聴いただけで今週の状況が分かっちゃいますo(*^▽^*)o



心を動かすと音は変わる。


これをステージの演奏でコントロールできたら最高です。

私のレッスンでは曲の題名と照らし合わせて、イメージしてピアノを弾いてもらいます。
「ふうせん」なら、ふわふわ優しい演奏で。
「前進」なら、前に向かって進んでいくように、テンポよく。
「悲しい歌」なら、涙がでてくるような悲しく暗く。
ってな具合でイメージさせると、どんな子でも演奏が激変します。

題名のない曲も、私がお手伝いしながら曲のイメージを作っていきます。
生徒それぞれによって解釈が違うこともありますが、それも個性です!その子に合った独自の曲に仕上げていきます。(たまに私の想像を超えるものもあり、驚かされ楽しんでいます☆☆)


プロのピアニストでもステージでイメージを細かく付けながら演奏することは難しいことです。(私の演奏中は頭の中が真っ白で無我夢中・・・)
演奏者の想い(解釈)が聴く人にも伝われば、聴く人の心を動かすような素敵な演奏につながります。


テクニックも大事ですが、音楽はみんなで楽しむものということを忘れないで演奏すると良いでしょう!
ピアノの練習だけでなく、いろんな所へ行ってたくさんの体験をすることも必要なことですね。